洗剤の話

多種多彩な洗剤を装備する理由

 

BRワークスでは、常時30種類以上の洗剤を装備して現場に向かいます。
同業者からは「多すぎ」「経費の無駄」「5,6種類でこなすのがプロ!」などと言われた事がございます。
ではなぜ当店がここまでの洗剤を装備しているのか?
実際、5,6種類の洗剤で賃貸の空き部屋を清掃する人達は多く見ております。
この時点でその業者の仕上げ具合、作業対応の風景が目に浮かびます。
まだ落とせるレベルなのに落ちない汚れは放置、若しくはガリガリ、ゴシゴシと素材を傷める事など気にせず汚れ落しに没頭する。

 

理由その1:多くの汚れに対応する為
まず当店の場合、お風呂のクリーニングだけでも5,6種類は使います。
「汚れはコレ1本」と言う画期的な洗剤はこの世にございません。
お風呂の汚れも水垢(カルシウムスケールとシリカスケール)、石鹸カス、カビ、たんぱく質の汚れなど。
浴室だけでもこれだけの汚れが付着しております。
水周りででトイレの尿石、キッチンでは油汚れ、コゲ、滑り、ヤニ・・・
室内全般で考えると多くの汚れが存在しますね~。
さて、問題はどんな素材にどんな汚れが付着しているのか?に寄るのです。

 

理由その2:どんな素材に付着した汚れにも対応する為
例えば3LDKのマンション室内。
どんな素材が思い浮かぶでしょう?
ガラス素材、木、天然無垢の木、塩ビ、FRP(強化プラスチック)、天然石、ステンレス、アルミ素材、磁器タイル、陶製タイル、紙素材・・・。
デザイン物件などの現場ではさらにスリリングな素材が多くあちらこちらに危険が転がっております。
洗剤には多くの種類があるように、多くの成分が助剤として含まれて降ります。
素材によってはその洗剤に含まれた助剤に適さない素材があるのです。
要するに適さない成分が入った洗剤をその素材に使用した場合、変色・シミ・剥がれ・焼け・溶けなどの症状が起きるのです。
仮に目で見えなくてもジワリジワリ侵食をしていきます。
当店では純植物エキスから作られた天然成分100%の高級オーガニック洗剤を数種類所持しております。環境に配慮され、素材に優しく且つ油汚れやヤニ汚れを強力に洗浄してくれます。
これも同業者から「そんな汚れこの強力な洗剤を薄めて使えばコスト削減になるのに」
なんて言われましたが先程説明した通り、素材にアンマッチな成分が入った洗剤を薄めた所で洗剤パワーを落しているだけで合わない成分は入っております。
試しに石油系界面活性剤・水酸化ナトリウムなどの成分が入った洗剤を薄めて地肌に触れたら分かります。肌は確実に荒れます。
素材も一緒です。いかに素材を活かし汚れを除去して本来の風合いを取り戻せるかがハウスクリーニング業者の使命です。

 

見栄えの綺麗だけを求められて、安い案件一日数現場をこなす賃貸専門ハウスクリーナーの完成された考えがここです。
これは賃貸専門の業者さんを否定しているのではなく、自営業として利益を生む為、見栄えの綺麗だけを求められるが上の結末です。
ハウスクリーニング業は属に「手の職」の仕事とも言えますが、基本的には化学の力を武器に対応していきます。
汚れを上手く削り落とした、余り傷を付けなかったと言うのは物理の力。
物理も必要ですが、化学の力を引き出すのがハウスクリーナーの腕の見せ所です。
単に洗剤を増やせば良い訳でなく、あらゆる素材に付着した汚れを適切に使用できる洗剤をしっかり装備する事が大切かという理念でございます。

このページの先頭へ戻る