御影石の汚れをクリーニング
今回は屋外での御影石の汚れについてご説明します。
天然石でも二大巨頭と思われる大理石と御影石。
因みに御影石は世界的に花崗岩と呼ばれ、御影石という名を謳っているのはほぼ日本だけ。
御影石とは花崗岩の一種であり、神戸市の東灘区ある地名から生産されて日本国に広まった石とのことらしいです。
大理石とは違い、屋外でも頻繁に使われるほど丈夫でタフな石種ですね。
墓石が良い例です。
しかしながらそんな御影石も屋外とあっては当然ながら汚れます。
雨風に打たれ、砂ぼこりが舞い、黒く汚れていきます。
御影石には主に鏡面タイプとバーナー仕上げのタイプがあります。
鏡面仕上げは名の通りツルツルして鏡の様に映り込むような表面。
バーナー仕上げは表面を切削機で切り出し、冷却水を散布しながらバーナーで焼いて加工したもの。
岩の様に凸凹して光沢がない状態。
鏡面はフロアに使用すると滑りやすいですが、バーナー仕上げは滑りません。
また、バーナー仕上げは鏡面仕上げに比べ更に酸性成分に強い気がします。
鏡面とバーナー仕上げを仕様されたエントランス階段をよく見かけます。
こちらの汚れは主に排気汚れと水垢です。
処理的にはどちらも一長一短。
問題はバーナー仕上げの周りに鏡面仕上げがあるという少しクリーナー泣かせの構造。
使うケミカルを分けておりますが、鏡面の艶を失わぬ様作業を進めなければなりません。
鏡面のメンテナンスを行う際、周囲にバーナー仕上げがあるのは幾分OKですが、バーナー仕上げのメンテナンス時に周囲に鏡面が厄介です。
対処する方法が違いますので、スリリングな施工となります。
まずは鏡面仕上げに付着した植木鉢の下の跡。
長く水分が蓄積され白く水垢が付着しております。
こちらは表面の上っ面を除去して、その後磨きを掛けます。
すると、艶が隠された表面が見事に鏡面に復元します。
バーナー仕上げの黒ずみはこちらも水垢の一種。
先程の白い水垢とは見た感じ違いがございますが、これまた厄介な汚れです。
力ずくで落とそうとも、そう簡単には除去できません。
特殊洗剤を使用して除去していきます。
周囲の鏡面が気がかりですが、今回使用した洗剤はとても不思議な洗剤で、少し驚きのあるタイプでした。
まだまだ、世には不思議なケミカルが存在しているんですね。
こちらも画像の様に除去できまして、オーナー様も大変喜んで頂きました。
石のメンテナンスは一般のハウスクリーニングやビルメンテナンス業者では対応できない事が多いので、石に対応できる業者選びが適切かと思われます。