お風呂の鏡/鱗状の汚れをハウスクリーニング
ハウスクリーニングのメニューで浴室クリーニングは業界的にもご依頼される数がエアコンクリーニングと同じくらい?ではないでしょうか?
中でもお風呂の鏡、床等はご自身で汚れを落とすにも一苦労。
専門業者である我々でもコツが必要ですし、苦労する事もあります。
鏡に付着した白くカリカリした鱗状の汚れ。
一言でいえば水垢です。
ではこの鱗がなぜ、こうにも鏡にびっしりと付着するのでしょうか?
その理由をご説明致します。
まずは鏡の性質と水道水の関係性です。
鏡=ガラス(無機質)になるのですが、ガラスの主成分は二酸化ケイ素(SiO2)となります。
水道水にはミネラルが含まれているのですが、様々な成分が含まれております。
カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、ケイ素…
その水道水に含まれているケイ素(Si)はシリカです。
水道水には、このガラスの主成分であるケイ素が含まれおります。
水道水に含まれたケイ素は水分が蒸発する際に酸化しtw二酸化ケイ素となります。
ガラスの主成分ですね。
これがガラスと結合して鱗状の汚れとなります。
浴室クリーニングで難しいのは人の身体で汚したものより、水道水からの原因でできた汚れがメインとなりますでしょうか。
この無機質な汚れは酸性洗剤を使用して除去するのですが、多くのクリーナーやテレビ&SNSでで発信している内容を見ますと正解が中々見当たりません。
テレビではよく酸が効く!とお酢でお掃除!!等見ますがそれで落ちれば洗剤はいらないですよね。
それであればジュース、果汁、梅干し、ワイン、牛乳・・・全てが酸です。
酸性の成分にはクエン酸、乳酸、リンゴ酸、シュウ酸、リン酸、スルファミン酸、塩酸、フッ化水素など様々な酸性分を主成分とした洗剤が沢山ございます。
また、使用して良い素材、ダメな素材なども当然ございます。
安易に酸性だからとあれこれ使うと、必ずトラブルの原因となります。
ハウスクリーニングで酸性洗剤は肝です。
酸性洗剤を上手く使いこなさなければなりません。
当然、アルカリ洗剤もうまく使いこなさなければなりませんが、洗剤を使用するには一定の知識やトレーニングが必要となります。
当店の鏡の鱗を除去するのに酸性洗剤は大体使っておりますが、メインはポリッシングです。
随分昔はダイヤモンドパッドで鱗を除去する方法が主流でしたが、近年はダイヤモンドパッドでの施工は少し数が減ったかと思います。
後はいかに鏡を傷つけずに鱗を除去するか。
より美しく仕上げるかが大切かと思います。
クリーニングで磨き終えた鏡です。
下から写すと鱗の残りが分かりやすいのですが、傷や鱗もなく綺麗な状態に復元できました。
鱗は1工程で除去できましたが、敢えて2工程を行い深みのある鏡に復元しました。
それにより新品の様な状態に!
クリーニング後にお客様からよくある質問
「この状態をキープする方法は?」と良く聞かれますが、やはり日常のお掃除としっかり拭き取る事が大切です。
水分が蒸発する前に拭き取る!
乾燥で水分を飛ばさないようにする!
これが当店からのアドバイスとなります。