輪ジミで艶を失った大理石テーブルの復元
今回は輪ジミで艶を失った大理石テーブルの復元となります。
大理石テーブルでもテーブルである限り、食事をし、飲み物やアルコールを飲みグラスを置きます。
グラスを置くと、口元からの水滴がじわじわと底分部に垂れ込みグラスの底に滲みます。
長い時間、置いて置くとしっかりと大理石の艶を飛ばしてしまうんですね。
原因は、当サイトで幾度となく説明はしておりますが口に含むコーヒー、オレンジジュース、ワイン、ウイスキー、全てが酸性成分となります。
酸性成分は大理石との相性が悪く、大理石にイタズラをしてしまいます。

畳1畳ほどの大理石ですが、画像の分部が一番強く、後は所々艶を失った水滴跡が散っておりました。
この大理石テーブルはお引越しの為、知人にプレゼントを予定しているとの事で綺麗に引き渡してあげたいとお客様の誠意でのご依頼でした。
実際の大理石テーブルはとても素敵で、艶を失ったシミ部分を戻してあげればまだまだ愛し活かせる事が出来そうでした。
お客様のご要望に精一杯お応えできる様、研磨作業開始となりました。
大理石テーブルは床の研磨に比べ面積が高めになりますので汚水が飛び散る距離も伸びます。
なので養生はしっかり行うことがポイントとなります。
第一工程で輪ジミは消え、後は工程を重ねて全体的の艶加減に合わせていきます。
この合わせ作業が角度によっては艶がワントーン低かったりすると更に工夫が必要となります。

画像は磨き終えた後です。
最初の画像に見えていた輪ジミの跡もすっかり消え、光沢が蘇りました。
お客様も、とても満足された様子でした。
今まで愛され来た大理石テーブル。
次のオーナー様にも末永く愛され続けるテーブルであって欲しいですね。




