化学の話

RSA JAPANの講師を務めさせていただき、3年が経ちました。
我々がお伝えするクリーニングは「科学」

 

今日は化学の話。
科学と化学の違いは?

 

科学は自然科学を指し、学校で学ぶ科目としては理科を指します。
化学は「科学」の一部門であり、物質や性質の反応を研究する事。

 

我々が使用するケミカル(洗剤)こちらは化学です。
この辺りはニュアンスが理解できていればどうでも良い話です。

 

さて皆さん、洗剤には大きく分けて中性、アルカリ性、酸性の性質があるのはご存知ですよね。
汚れには有機物と無機物に分かれます。

 

◆有機物の汚れ
手垢、脂肪酸、タンパク質を含む油汚れなど。
こちらに関してはアルカリ洗剤、中性洗剤が効果的です。

 

◆無機物の汚れ
水垢・金属石鹸
こちらは酸性洗剤が効果的です。

 

金属石鹸は別名石鹸カスとも言いますが、皮脂汚れが強く向いている場合はアルカリ洗剤が効果的な場合もございます。
更に酸性洗剤には有機酸と無機酸に分かれます。

 

●有機酸
クエン酸、リンゴ酸、乳酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸など。
主に金属石鹸の汚れに効果を表します。

 

●無機酸
硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、フッ化水素酸など。
主に水垢汚れに効果を表します。

 

近頃ある一つの酸性成分で有機酸、無機酸、果たしてどちら?と言う問いがございました。
その成分とはスルファミン酸です。

 

色々と調べてみました。
スルファミン酸は有機酸と無機酸の中間だとか、有機酸と答える人が多く見られました。

 

スルファミン酸ベースの洗剤はカルシウムスケール、即ちカリカリした水垢に効果を表す傾向が強いです。
また有機酸には炭素が含まれております。

 

スルファミン酸には?
炭素は含まれておりません。

 

よって持論ですがスルファミン酸は無機酸として考えるのが正しいかと思います。
いずれにせよ洗剤成分の性質、特徴を把握して対応できるようにするべきが正しいでしょうか。

 

以上、化学の話でした。

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