ハウスコーティングの適切な選び方
住まいの大切な家財品を長く愛したい。汚れから素材を守りたい。傷を防ぎたい。
そんな時に思うのは素材を守るコーティングかと思います。
どんなコーティングがふさわしいのか?どんなコーティングが素材に適しているのか?
コーティングの選び方も様々かと思いますし、そう判断してよいのか一般の方では中々難しいかと思われます。また、どの業者に依頼すれば良いかも悩み処ですね。
コーティングは時に素材とはアンマッチなコーティングがございます。
素材の特徴を知らず、ただやみくもに塗布した後に大切な家財品がダメになってしまったなんて事例も沢山見てきました。
プロのアドバイスを聞くのも参考にはなりますが、まずはお客様ご自身がどんな素材にどのようなコーティングが相応しいかを知る事で適切な業者選びもできるのではないでしょうか?
BRワークスでは様々な素材とお客様のニーズにマッチした適切なコーティングをお薦めしておりますが、どんなコーティングやどんな素材があるのかを解説いたします。
コーティング対象スポット
住宅に置ける対象スポットは大きく分けると5ヶ所でしょうか?
・水回り全体
・床(フローリング)
・壁紙
・窓ガラス
・玄関土間
次にコーティングを施工する為の目的をしっかり持つ事が大切です。
・水垢の防止
・カビ対策
・細菌やウイルスからの保護
・断熱
・傷対策
コーティングとは、その素材と目的に合った適切な選びがキーポイントとなりますが、残念ながらこれ一本!というパーフェクトなコーティング剤は当店が知る限り世にございません。
但し、お客様のが「どのようにして欲しいか?」をしっかり持たれる事で、その中でより近い適切なコーティング選びをする事が出来ますし、理想なコーティングを推薦する事もできます。
メリット、デメリットもしっかりお伝えいたします。
住宅で仕様される素材と特徴
住宅ではどの様な素材が仕様されているのか?
こちらも大きく分けて解説いたします。
・木材(フローリングや建具)
・ガラス質(鏡、窓ガラス、陶器、ホーローなど)
・金属類(ステンレス、アルミなど)
・樹脂類(軟化プラスチック、塩化ビニール、人工大理石、FRPなど)
・石材(大理石、御影石、テラゾ、磁器タイルなど)
ここからがハウスコーティングを行う際に重要なポイントとなります。
上記素材の全てに置いてコーティングの施工は可能です。
但し、素材によって又は仕様されているエリアによってコーティング選びも変動します。
単に水回りのコーティングと言えど、上記の様に素材が様々ございましてオール樹脂のシステムバスもあれば石材仕様の浴室もございます。
例でキッチン天板が石材仕様⇒汚れ・傷・菌の防止を行いたい⇒当店の抗菌性ガラスコートがお薦めです。
石材にはポーラスという気孔がございます。人でいえば毛穴のようなもので、酸素を吸い湿気を吐く呼吸をしております。
その様な運動を塗膜性を貼るコーティングは石の呼吸も塞ぎ質感も変わり、劣化を早めます。
抗菌性ガラスコートはその全てを補う事ができる画期的なガラスコーティングとなります。
但し、歩行ヶ所の床には推薦できません。
理由はスベスベした床になり、スリップが危険の為、床には相応しくないからです。
コーティング選び
最後に素材に適したコーティングをご紹介いたします。
どんなエリアにどんな素材が仕様されて、どんなコーティング剤が適切なのか?
あくまでも当店の見解ですので参考までにお目通しください。
まずは対象スポットと仕様されている素材によって適切なコーティング剤を紹介します。
水まわり/主な素材 | お薦めのコーティング剤 |
---|---|
金属類 | フッ素コート、抗菌性ガラスコート、防カビコート |
樹脂類 | フッ素コート、抗菌性ガラスコート、防カビコート |
ガラス類 | フッ素コート、抗菌性ガラスコート |
石材 | フッ素コート、抗菌性ガラスコート |
基本的に塗膜を貼らず至って自然な質感を求められるのであれば上記のコーティング剤がお薦めとなります。
尚、陶器とホーローはガラス質の釉薬が塗られているのでガラス類に当て嵌めておりますが、便器・洗面ボウルは水の流れが変わるので抗菌性ガラスコートはお薦めしておりません。
フロア(床)/主な素材 | お薦めのコーティング剤 |
---|---|
木材 | ノンスリップガラスコート、水性ウレタンコート |
樹脂類 | ※ノンスリップガラスコート、水性ウレタンコート |
石材 | フッ素・シリコン混合コーティング |
ノンスリップガラスコートとはフロアコーティングの為の耐久性抜群のガラスコーティングであり、主に合板フローリングやPタイルに適しています。
近年仕様されているフローリングはオレフィンシートや塩ビシートの樹脂類が多く、こちらの施工の場合は密着不良を起こさぬ様、下地処理が必要となります。ノンスリップガラスコートは薄い塗膜を形成するので石材には推薦しておりません。
壁紙コーティング
壁紙に関してはガラスコートやフッ素コートと違い抗菌コートや光触媒の防カビコートがお薦めです。
特に結露が発生しやすい方角では一定の予防策となります。
ハウスコーティングの耐久性と結論
結論を申し上げますと、素材を活かし汚れや傷を防ぐ為のコーティングは、適切な施工法によりメリットが豊富です。
デメリットはやはりどれだけの要望に応えられるかによると思いますが、価格に見合った保護が出来るかと言う所でしょうか?
一般的な私生活で、どれくらいの耐久性があるのか?が一番のポイントとなるかと思います。
素材により密着度、使用頻度は様々ですが平均的な実績をご回答致します。
・フッ素コーティング…半年~1年
・抗菌性ガラスコーティング…7年~10年
・ノンスリップガラスコート…20年以上
・水性ウレタンコート…3年前後
・フッ素・シリコン混合…1年~2年
・抗菌コート…洗い流すまで半永久
・光触媒防カビコート…2年~3年
抗菌コートは水回りには不向きですが、洗い流さない箇所(壁紙やドアノブ)には抗菌作用が半永久的に発生します。
光触媒防カビコートも水回りに比べ壁紙の方がより長く耐久されます。
ポイントとしては、どんなコーティング剤を使用されるのかをお問合せた業者に聞くのが良いでしょう。
・素材の質感は変わらないか?
・耐久性はどの程度か?
・価格はどのくらいか?
素材を活かす適切なコーティングを選んでいるか?
例えば車のコーティング。
フッ素コーティングでもガラス系コーティングでも艶は上がれど質感は死にません。
これがワックスを塗ったような膜が車のボディに貼られたら、皆さんはどう思われますか?
素材の質感を大切に。素材の保護を第一に。
適切なコーティング選びの参考になれたのなら幸いです。