大理石カウンターのコーティング

ある店舗のカウンター。
ネロマルキーナと呼ばれる黒い大理石。

 

この天然石は希少な黒い大理石です。
シックで高級かな触れる大理石。

 

しかしながら、色が濃いのでちょっとしたことでも色が抜けたように見えてしまう。
カウンターなので人が手で触れる事が頻繁。

 

指紋もれっきとした汚れ。
色々な原因が考えられます。

 

●汗をかいた手
●皮脂汚れ
●素手で食べ物を食べた後、洗わずそのまま。

 

スマホのタッチパネルもそうですが、良く一番汚い!なんて言われますよね。
汗も、食べ物もタンパク質が含まれており、人の手から汚れは移ります。

 

アルコールで拭き取れど長年蓄積した「指紋汚れ」は大理石へも少しずつダメージを与えたのではないでしょうか?
と考えられるのです。

 

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幸いカウンターですので、歩行傷もアクシデントで起きた傷もなく光沢は維持している。
ただ、ぼんやり白っぽく曇った姿に。

 

今回は研磨をせずに浸透性のコーティングをプレゼンテーションさせていただいた。
塗膜の貼るコーティング剤は輪ジミや傷に強いですが、大理石本来の艶を抑え、仮面を覆たような不自然な光沢が出来上がる。

 

せっかくのシックで高級感のある品質を見せられなくなります。
なので濡れ艶を維持できる浸透性のコーティングを塗布しました。

 

傷や輪ジミに強いわけではございませんが、撥水効果があり、素の状態より石がタフになります。
その分、瞬時に拭き取れば石へのダメージも防げます。

 

コーティングを2度塗布して完了。
施工前と比べて黒光りが蘇る。

 

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数年後のメンテンス時に膜を剥がす作業も必要なし。
コーティングは「汚れを着けない」でなく「手入れが楽になる」と思ってくだされば。

 

 

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