キッチンのステンレス天板を復元クリーニング
キッチン天板には人工大理石、天然石、そしてステンレスが多く使用されておりますね。
今回の天板はステンレスのヘアラインタイプでシンクと一体型です。
天板にはカリカリした水垢とモヤモヤした水垢が混ざっております。
どちらも水道水の成分から発生した物です。
カリカリタイプはカルシウムが正体。
モヤモヤタイプはケイ素(シリカ)という物質。
同じ水道水からでもこの様に水垢のタイプは分かれます。
チョイスする洗剤も2タイプ分けて使用します。
画像のような水垢がある場合、多くの方達は研磨をイメージしますね。
慣れたクリーナーであれば研磨で再生し、綺麗に仕上げてくれます。
但し、研磨でも工程を組んで行う為、ちょっと面倒な作業となるのです。
今回、復元作業に使用したパッド(スポンジ)はこちらのファブリックシート。
研磨粒子はサンドペーパーの♯4000~♯5000レベルの超微粒子で研磨で削るイメージではなく仕上げタイプのレベル。
しかもヘナヘナになった使い古しのパッドですので、その研磨レベルは維持されておりません。
もう、無粒子と言ってもよいレベルのパッドですね。
こちら1本で勝負に出ます。
頼りにするのはケミカルです。
どんな素材にどんな汚れが付着しているか?
そこから適正なケミカルをチョイスします。
ケミカルの使用法もトレーニングが必要で、デュエルタイム(漬け置き時間)やアジテーション(撹拌)を間違えると、人によっては修復不可能な状態になってしまいますので安易な考えは禁物です。
ある程度の水垢を除去出来たら仕上げのケミカルをチョイス。
このヘタれたパッドでも十分効力を活かせるものを選択します。
こちらが仕上げた画像となります。
「本当は粗目の研磨パッドから何度も磨いたんじゃない?」って言われそうですが、今回の記事の手順の方が私にとってはよっぽど楽で下手に傷をつけずに済みます。
ヘアライン上のステンレスは無理に粗目で研磨していくと、ヘアラインの目がズレると仕上がりも研磨痕が残りやすいんです。
なのでできる限り研磨不要で仕上げた方が出荷当時の状態近くに引き渡す事が可能です。
クリーニングはまだまだ物理力も必要ですが、基本は「柔よく剛を制す」ですw
ステンレスの研磨、メンテナンス、クリーニングをご検討の方。
一度BRワークスにお問合せください。