ハウスクリーニング業者の再クリーニング

とある戸建て空室美装クリーニングでの浴室。
シャワーホースを置くステンレスの手摺り。
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よく見ると薄黒く焼けたような痕跡。
長年のキャリアを持つハウスクリーナーであれば瞬時に原因が概ね把握できます。

 

焼け跡から推測できるのは酸焼けと言い、酸性成分の洗剤の漬け置きで変色してしまった痕跡です。
それも恐らく塩酸。

 

塩酸では市販ではサンポールが有名ですね。
塩酸はトイレに付着した尿石やカルシウムスケールに有効なのですが、オープンタイムを過ぎた場合にこの様なイタズラをします。

 

これは塩酸に限った話でなく、酸性成分の洗剤は成分によって異なりますが、一定の時間が過ぎるとこの様な現象が起きてしまうので
細心の注意が必要です。

 

不動産業者さんからの推薦で数回、別のハウスクリーニング業者が施工したようですがその時にできた焼け跡。
ご家庭の掃除で塩酸使用での掃除は考えにくい事。

 

ましてや酸性成分の洗剤を使用していなかった事。
良く見られるミスでございます。

 

この焼け跡は施工した業者も恐らく気付いていたはずです。
しかしながら、復元する事が出来なかったと思います。

 

酸性で焼いた跡の復元は非常に厄介で難易度も高く、変色は一般的に諦めてしまう事が多いのです。
それでも塩酸成分の洗剤をオープンタイムを超えた状況でも放置して、多用に使ってしまう業者は多く存在しているのです。

 

素材によって成分のなにがOKでなにがNGなのかを知る必要があり、洗剤の特性を把握しなければいつまでもこの様な現象は起きてしまいます。
なのでケミカル使用にはトレーニングが必要なんです。

 

レストレーションクリーニングを行うBRワークスでは、出来る限り復元して仕上げたい。
解決できない事もございますが、多くのハウスクリーニング業者が困難とされる事も解決したい。

 

さて、この酸焼け。
特殊ケミカルを使用して復元を試しました。

 

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仕上がりはこのような状態です。
簡単そうに見えますが簡単でない。

 

しっかりしたエビデンス(根拠)に基づいてクリーニングをする事により、痛恨のミスを防ぐこともできますし、復元率も幅広くなります。
その為には日々研究と学習を重ねる事。

 

世間の職種にも当てはまりますが、このクリーニング業界も日々進歩しております。
それらを見過ごしていては、そこで止まってしまい、最新・最良のパフォーマンスもご提供する事が出来ません。

 

BRワークスでは、今尚高級素材のクリーニング方法や最新のケミカル・資材の取り扱いを学び、トレーニングを続けております。

 

気が遠くなるような課題ですが、レベルの高いパフォーマンスをご提供するには必然なのです。
ハウスクリーニングの目的は素材に付着した汚れを除去すると共に素材を元の風合いに戻してあげる事。

 

仮に汚れを落とす事が出来なかったとしても、素材を傷めたり、それ以下にしてはなりません。
それがプロフェッショナルの定であり、常に危険と隣り合わせだという事を認識して作業しなければなりません。

 

プロとして正しい施工法を学ぶ。素材の特性を知る。ケミカルの特性を把握する。
とても大切な事なのです。

 

ハウスクリーニングの業者選びの参考になれば幸いです。

 

 

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