人工大理石に発生した黄ばみのシミを除去
人工大理石は住宅の水回りで良く使われております。
メイン処は洗面台やキッチン天板。
人工大理石は天然の石が入っておらず、アクリル樹脂やポリエステル樹脂を仕様した樹脂の化学材。
天然石に比べメンテナンスはし易い物の劣化現象は進みます。
特に水回りでの人工大理石は生活環境によってあらゆるシミも発生します。
果たしてどんなシミがあるのか?
a.紫外線の影響で劣化現象が進んだ黄ばみ。
b.物や容器を長い期間置かれて汚れの蓄積で発生したミステリーなシミ。
c水道水や油.汚れの蓄積によってできたシミ。
d.金属によるもらい錆が浸透したシミ。
e.熱(フライパンなど)により発生したシミ。
これらのシミで比較的簡単に除去出来るシミもあれば深さにより解決できないシミもございます。
aの紫外線による黄ばみはほぼ解決不可能。
bの物を置かれた底分部に汚れが蓄積してできた黄ばみは解決率はある物のかなり低い。
cの水道水や油汚れのシミは場合によっては比較的容易に解決できる。
dのもらい錆は時間を掛ければ解決できることが多い。
eの熱により発生したシミは溶けたダメージによって左右される。
今回対応したシミはbの長い期間容器を置かれて発生したミステリーな黄ばみです。
容器を置かれたそこ分部はポーラス(素材の毛穴のような気孔)を塞ぎ、そこ分部は水道水や容器からの液垂れが原因。
また、置かれた容器の素材が劣化し、色移りする場合もございます。
シミ取りに使用する薬剤
シミ取り剤としてはこれ一本で解決!というようなケミカルはございません。
シミの原因により適切なケミカルを準備する必要がございます。
ではシミ取り剤にはどんな種類があるのでしょうか?
シミと言っても専用シミ取り剤もあれば、市販されている洗剤で解決できることもございますが下記のような物がございます。
1.酸化型漂白剤
酸化型漂白剤は汚れに酸素を結びつけ色素を除去します。
2.還元型漂白剤
酸化型とは逆で汚れの酸素を奪い色素を除去します。
3.錆取り剤
その名の通りサビを浮かせ除去します。
4.酸性洗剤とアルカリ洗剤
無機質の汚れか有機質の汚れかによりどちらかの洗剤を使用すれば汚れを取り除く事が出来ます。
いずれも容易ではなく、適切な扱いとチョイスをしなければ幾ら時間を費やしても全くの無反応となります。
シミ取り開始
今回の黄ばみの手順を紹介します。
まず先程も述べましたが、今回のシミはbのタイプで、aの経年劣化による黄ばみと似たようにかなり難易度の高いシミとなります。
見た感じ表面汚れではなく、また錆でもない。
酸化型漂白剤か還元型漂白剤か。
実はどちらも反応しなかったのです。
こうなるとシミ取り剤を活かす方法を考えなければなりません。
ここからがプロの腕の見せ所です。
安易に真似をしてトラブルを起こしたりされても責任を終えませんので詳細はなるべく伏せさせていただきます。
近年、動画サイトやSNSでプロのクリーニング方法を参考にして起きるトラブルが相次いで起きております。
正直、同じ洗剤・同じ道具・同じパターンで責めても仕上がりは人によって変わります。
微妙なテンションとわずかな時間で大きく左右されます。
経験値と知識を模索しながら少しずつ責めていくしかありません。
シミ取りで必要なのは4つの理論です。
1.ケミカルのチョイス
2.温度
3.撹拌
4.時間
これはクリーニングの基本理論ですが、シミ取りはまさにこの4つの理論をピシャリと組み合わせないと解決できません。
時間をかけて何度もアタックします。
開始から3~40分。
少し薄まった感じが見えました。
こうなるとこの方法を繰り返します。
少しずつ、じんわり効かせて行くしかございません。
開始から2時間半位でしょうか。
予約目立たないレベルまでシミを落としました。
今回は成功しましたが、シミ取りは必ずしも解決できる物ではございません。
浸透具合が1㎜でもかなり深いと思ってください。
どんなプロでも解決に至らない事もございます。
シミ取りを検討される方は、どうかその辺りを御理解頂きたいです。
また、キッチンクリーニングや洗面台クリーニングではシミ取り作業は基本含まれておりません。
その際は事前にシミ取りが希望とご報告くださいませ。