人造大理石にできた果物のシミを再生研磨で復元

今回は人造大理石(テラゾ)にできた果物のシミを再生研磨で復元しました。
大理石や人造大理石は花崗岩(御影石とも呼ばれる)に比べ酸性成分に弱く、少しの量でも色抜けしたようにシミが出来上がります。

 

酸性成分の食べ物や飲み物は気を付けなければなりません。
フルーツ系、コーラ、ジュース、ワイン、コーヒー、お酢、生ごみ汁…

 

インターネットで調べるとアルカリ性の食べ物や飲み物など出てきます。
例えば果物、野菜も「アルカリ性食品」などと掲載されてますが、その物自体は酸性である事。

 

アルカリ性食品だから大丈夫!などと思っては石に大きなダメージを与えるので、くれぐれも注意してください。
さて、今回の人造大理石。

 

当店では別の記事でも何度もお伝えしておりますが、人造大理石と人工大理石は別物です。
人工大理石は完全なる樹脂。いわば石が入っておらず。

 

人造大理石はテラゾとも呼ばれ、大理石などの欠片をセメントと混ぜて固めたものなのです。
キッチンの天板にシールで「人造大理石」と書かれた物を良く見かけますが、その多くが人工大理石なんです。

 

記載表示もしっかり適切に表示てもらいたいですね。
さて、本題に入ります。

 

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画像に写っている四角いバケツの様な跡が果物を置いてできた染みです。
怖いのは強い酸や長く置かれた場合、溶けたようになってしまう事。

 

研磨をして復元しても少し凹みが残ってしまう事がございます。
ですので何か溢された時は、速やかに拭き取ってください。

 

濡れタオルで結構です。
洗剤の使用は避けた方が良いですね。

 

アンマッチな洗剤で二次被害を与える場合があるからです。
また、酸でできたシミは洗剤では復元できませんので意味が無いですから。

 

シミの部分は粗目のダイヤモンドパッド(大理石研磨用)を使用して一度艶を無くします。
その時にシミ部分が削れたら後は工程を重ねて磨きをかけて艶を復元します。

 

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こちらが復元後の画像です。
四角いシミは完全に消えました。

 

お客様も元の状態に戻って大変ご満足された様でした。
悩みや気になる問題を解決する事ができたのが嬉しい限りです♪

 

 

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