酸性洗剤でシミができた大理石タイル
今の世の中、スマホやPCで、ほぼほぼ何でも答え?が探せる。
こんな場合はどうする?ああする?
大変便利な世の中になりました。
ただ、ネットを鵜呑みにすると、大変なトラブルを起こしかねない場合もございます。
プロの掃除を学びたい。
ネットで検索してみると、シンクには塩酸ベースの洗剤、サ〇〇ールが効くだとか。
玄関タイルも一緒。
調べてみると出てくる、サ〇〇ールとメラミンスポンジで奇麗にする!
タイルと言っても色々な素材がございます。
スレート、セラミックタイル、磁器タイル、大理石、テラゾー、御影石、テラコッタ、Pタイルなど…
ご家庭で生活されてる多くの方が、果たして玄関タイルの素材など知らないことがほとんどかと思われます。
清掃業者でも判別できない見た感じ。そんな素材が多くございます。
クリーニングで大切なのは
①どんな素材にどんな汚れかを見極める。
②それに合った洗剤と資材のチョイス。
③適切なクリーニングの流れ。
玄関タイルが大理石と把握できず、酸性ベースの洗剤で掃除をされたらしく、瞬時にダメージを悟られたそうです。
白いタイルに右側が黒くシミになっている部分がそれです。
現地で確認すると、歩行傷で艶が失っていたので判別が難しかったと思われますが、タソスホワイトと言う大理石かと思われます。
ダメージを受けた個所の手触りはザラザラしている部分もあり、ダメージは深かったようです。
完全復元は厳しい状態でしたが、一定のレベルまで修復するには研磨しかございません。
1番粗目のダイヤモンドパッドから研磨開始です。
いつもより念入りにダメージを受けた個所を研磨しました。
1工程目で手触りは修復できた個所と、ざらつきが残る部分もありました。
大理石は堆積岩とも言われ、カルシウムを含んでおります。
特に塩酸ベースの洗剤はカルシウムを強く溶解します。
研磨工程を念入りに進め、光沢を上げる。
完全修復とは行かぬとも、どうにか改善させたい一心です。
全6工程。
本来のタソスホワイトの光沢を復元しました。
酸性洗剤でダメージを受けた個所は部分的に薄く残ったものの、施工前と比べると随分回復しました。
因みに酸性洗剤ではなく、中性洗剤でも悪戯をする事がございますので、中性だからと安心せず!
玄関タイルに限らず、水回りのお掃除、床のお掃除、壁紙のお掃除。
これから年末シーズンに差し掛かり、ご自身でお掃除をされる方も多いかと思います。
くれぐれもネット情報とお住まいの素材が合っているか?を調べた方が宜しいかと思います。
どうしても自信がない、プロに任せたい。
そんな時は是非ともご相談ください。