中古マンション入居前の浴室クリーニング
新年明けましておめでとうございます。
2022年度は1月5日から仕事始めとなりました。
東京都台東区で中古マンション購入後の入居前クリーニングを2日間に渡り作業致しました。
今回は浴室クリーニングの記事となります。
中古物件では特に水回りを気にされる方が多いですね。
直接肌に触れる場所。
汚れも前居住者さんが生活使用されてたので、やはりキッチリと仕上げてクリーンな状態でお引越しをされたいと思います。
浴室を新設にしては多額な料金が掛ります。
お掃除以上、リフォーム未満。
この様な案件はレストレーションクリーニングがお勧めです。
ハウスクリーニングとレストレーションクリーニングの違い。
ハウスクリーニングでは対応困難な汚れもレストレーションクリーニングは復元可能性が高く、また素材を傷めず、より一層奇麗な状態で仕上げること。
因みにレストレーションクリーニング(復元型ハウスクリーニング)は代表の小山が講師を務めさせて頂いているRSA Japanで学ぶ事ができます。
要するに一般的なハウスクリーニングの更に向上を目的としたクリーニングアカデミーとなります。
さて、浴室のクリーニングですが、素材に付着した汚れの種類は主に石鹸カス・皮脂汚れ・カビ・水垢(カルシウムスケールとシリカスケール)となります。
素材、そしてその素材に付着した汚れの蓄積度、水道水に含まれた成分の硬さによって浴室のクリーニングは難易度がグーンと上がります。
落とせない汚れが出てくると、人はどうしても物理的にゴシゴシを行ってしまいます。
ゴシゴシのスポンジが弱ければ研磨素材のパッドや粗目のカネダワシなど。
これが素材をも痛めつける結果になります。
レストレーションクリーニングをマスターするには使用するケミカル(洗剤)の使いこなし方や資材の特徴を把握して作業を進める必要があります。
その為には使いこなせる為の学習・トレーニングが必要不可欠となりますね。
ハウスクリーニングは「どこに頼んでも同じ」ではないのです。
今日は浴室内で幾つかの素材とビフォーアフターをお伝えします。
まずは浴室ドア。
こちらはガラスではなくポリカーボネート。
強度はありますが硬度は弱く、容易に傷が着きます。
作業前の画像を見て汚れを説明しますと、主に石鹸カスとシリカスケールが付着しております。
ポリカーボネートの対応は、まさにケミカルの力を存分に引き出してあげること。
決してゴシゴシ対応は致しません。
傷が入りやすいポリカーボネート。
セオリーをマスターすれば傷一つなく奇麗に仕上げる事ができます。
ご覧の通り。
浴槽はFRP(強化プラスチック)
画像はシリカスケールがメインの汚れとなっております。
シリカスケールは濡らすと目立ちませんが、乾くとモヤモヤが浮かび上がる水垢。
そう説明すると、何となくお分かりでしょうか?
シリカスケールの対応洗剤も限られます。
ステンレスタワシで擦ると容易に傷が着くFRP。
こちらも素材を生かし洗剤の効力を引き出せばテカテカに復元します。
照明が映り込み傷も無いのがお分かりかと思います。
最後に鏡。
縁の部分はカルシウムスケールも気になります。
後は石鹸カスとシリカスケール。
白く汚れてしまうのはこれらが原因です。
試作中のパッドと去年から愛用している研磨剤で対応しました。
勿論、傷をつけない施工法です。
今回はお湯を使うことができたのも幸いでした。
2日間、特に2日目はとても寒く雪が降る一日となりましたが、無事お引き渡しができて何よりです。
2022年度もBRワークスは突っ走っていきます。
今年もよろしくお願い申し上げます。