無垢フローリング床の灰汁洗い

今回の記事は無垢フローリングのメンテナンスについて。
無垢のフローリングは自然の木の温もりを感じられる素材で日常生活を送る意味でも、精神的に落ち着きを感じさせます。

 

余談ではございますが、以前に木の学校の記事を読ませて頂いた事がございます。
教室の床は勿論、廊下、柱も無垢を仕様した学校では教員たちの退職率が鉄筋、鉄骨の建物と比べかなり低く、子供たちのストレスも少ないだとか。

 

それだけ、木は人にとって不思議で魅力的なパワーを与える素材なんだなと思いました。
今回のお住まいは1F2F、階段と無垢を仕様されていました。

 

杉材かと思われる素材ですが、杉材は温かみと経年変化による風合いがとても良い素材です。
しかしながら柔らかい素材なのか、傷が入りやすく汚れも付きやすいのです。

 

メンテナンスの方法は灰汁洗いか研磨か。
ご依頼主の選択は傷はさておき、見栄えを良くしたいとの事でしたので灰汁洗いでメンテナンスをする事になりました。

 

無垢の素材は水を嫌い、アルカリ洗剤を嫌います。
アルカリ洗剤の水滴をポタっと垂らすだけでも跡が消えず、黒ずんでしまいます。

 

が、灰汁洗いは水・洗剤とどちらも使用する矛盾な法則です。
それ故、メンテナスの難易レベルも高め。

 

 

合板フローリングの様にサクサクと洗浄するような横着をする事が出来ず、ちまちま進めて行かなければなりません。
その為か1F面積だけで2日間は費やしました。

 

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上の画像は左手前が施工前、中央3列程が施工中、右側の白く明るい部分が施工後となります。
差が歴然ですよね。

 

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こちらの画像はアップで写した画像です。
手前側が灰汁洗いを終えた部分。
奥側に比べ、新品のような状態に復元しましたね!

 

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全体の仕上がり画像です。
今回はお取り引きさせて頂いているリフォーム業者さんからのご依頼でしたが、とても満足して頂きました。

 

但し、下記のような状態では復元が厳しくなります。

 

・予めカラー塗装されている場合。
・樹脂ワックス、コーティングを塗布されている場合。
・自然なシミでなく、何かが染み込んでしまった黒ずんだシミ。

 

この様なパターンは研磨による復元となりますが、日数も費用も掛かることはご了承ください。
今回の記事をご覧になられて、我が家も同じような材質、汚れだ!と感じた方。
一度プロの業者にご相談されて見ては如何でしょうか?

 

 

灰汁洗いのページはこちら

 

 

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