石の染み抜き
大理石や御影石に発生したシミについて。
様々なシチュエーションでシミにもタイプがあります。
例えばコーヒーやワインを溢して大理石の艶が飛んでしまった抜け染み。
これは研磨で概ね復元が可能です。
次に下地から浮き上がってきたサビや茶色い変色。
これは中々厳しい案件です。
今回のシミは鏡面の御影石に油を垂らしてしまって発生した油シミ。
これも難易度は高いんです。
正直やってみないとわからない。
同じ染み抜き方法でも上手くいく場合とそうでない場合がありまして…
作業時間も早く抜ける場合と、かなりの時間を費やす場合がございます。
仮に復元困難でも作業料金は発生いたしますのでご理解ください💦
まずは染み抜き剤を石に塗布。
一発目に幾分抜けたら目立たなくなる可能性は高くなります。
1工程終了時の画像です。
幾分薄まったかなと思います。
2工程目は別の薬剤を試しました。
更に薄くなったのが分かりました。
同じ作業を繰り返し…
こんな感じでフィニッシュ。
随分と目立たなくなりましたね。
御影石は大理石に比べタフで硬い。
なので大理石の様に艶が簡単に飛ぶ事は無いですが、必ずしも飛ばない訳ではございません。
特に強い酸を当てて放置してしまうと復元は本当に難しい。
御影石は硬い分、研磨での復元は難しいのです。
どちらにせよ今回のシミは研磨で復元できるシミではなかったのですが…
繰り返し申し上げますが、石の染み抜きは必ずしも復元可能とはいかないのが厄介。
それでも頭を捻って捜索しながら作業を繰り返す。
今回はシミが概ね抜けてホッとしました。
レストレーション作業を無事達する事が出来て良かったです。