キッチン天板 黒御影石のクリーニング

高級感が溢れるキッチンのワークトップ(天板)。
素材は黒御影石。

 

天然石ならではの高級感。
キッチン、洗面台の天板には御影石を使われることが多いですね。

 

逆に天然の大理石を使われるのは稀です。
理由は、御影石がタフだからですね。

 

水にも強い。
墓石もそうであるように。

 

水回りでは大理石は、特にバスルームなどには向かないのです。
メンテナンスも大変です。

 

 

さて、今回の御影石。
お客様からのお問合せ時、画像を添付していただいたのですが、白くモヤモヤした水垢が所々に。

 

現場で見た時には黒光りして綺麗な状態。
ん!? 

 

別のハウスクリーニング業者さんが入られた様ですが、御影石もお手入れをなされた様で。
どうやら濡れ艶感のコーティングを塗布したようです。

 

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右側にも指でなぞった跡も残っており…
少しペタペタしておりました。

 

やはり光沢が不自然。
天然石ならではの光沢ではないのです。

 

照明に反射させて御影石を見るとモヤモヤした水垢が残っているのが伺えました。
天然石は通常のハウスクリーニングでは作業外として扱う業者さんがほとんど。

 

水垢は本来、酸性ケミカルが有効なのですが、石にはダメージを与え艶を飛ばしてしまいます。
なので扱いが難しいのです。

 

そういう意味ではコーティングを塗布して目立たなくする方法も一つかなと。
他業者さんの精一杯の仕上げで対応されたと思います。

 

しかしながら適切なメンテナンスが可能であれば、やはりコーティングの下に隠れた汚れはしっかり除去して天然の光沢を蘇生するのが専門のプロメンテナンス。折角ですが、一度コーティングを剥離させて頂きました。

 

剥離後には水垢、油汚れがしっかり残っておりました。
これらの汚れを研磨除去。

 

さらにここから磨きをかけます。
黒御影石は出荷時に黒染めをしているので本来の石の色より黒く光っております。

 

これに近い仕上がりで引き渡したい。
右が磨きをかける前。左は磨き後。

 

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画像を見る限り、差がはっきりとわかると思います。
L字型のキッチン。

 

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仕上がりは黒々とした光沢で照明も綺麗に映り込みました。
お客様もメンテナンス前との差を感じてくれて、喜んでいただきました。

 

今年は大理石、御影石のメンテナンスのお問合せが急増しております。
天然石のクリーニングは「ハウスクリーニングに」のイメージとはちょっと外した方が良いです。

 

石の知識を知るプロメンテナンス。
天然石のメンテナンスこそレストレーションクリーニングの代表的な位置づけかも知れませんね。

 

 

 

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