御影石洗面台の染み抜き

今回の記事は御影石を仕様した洗面台天板に染み込んだシミを施工しました。
シミにも多種複数のタイプがございます。
何かを溢して艶を飛ばした抜けジミ、浸透してしまったシミ。

 

何を溢されたのか?
洗面台とキッチンでは異なる染みの種類。
キッチンは概ね調味料、サラダ油、ごま油、オリーブオイル、動物性タンパク質によるシミが想像つきます。

 

洗面台ではその様なキッチンで使用する物は基本的に考えられない。
クレンジングオイル、化粧水、また別の洗剤などが考えられます。
いずれにせよ成分に含まれた界面活性剤が悪戯をしているように感じます。

 

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画像を見るとお分かりになりますが、オイルが染み込んだようにクッキリシミが形成されております。
完全にポーラスの深くまで染み込んだ様子。
染み抜き施工から30分~1時間でも全く反応せず。

 

これにはちょいと諦めモード。
次にあれを試してみるか?
「あれ」とは企業秘密ですが、染み抜き以外にも使用しているケミカルです。(笑)

 

塗布して湿布。
そして1時間程放置。
湿布を剥がすと塗布した個所全体にシミの様に濃くなっていました。

 

その代わり本来のシミも少し目立たなくなっているような。
この方法は少し粗治療のようなやり方で、知識と経験がないと修復が困難になります。
ケミカルの新たな染みが浸透してしまうのです。

 

幾分目立たなくなったところで繊細な作業を繰り返し続けていく。
この染み抜き作業に大切なのはヒートです。
一定の熱が必要になるんですね~。

 

地道な作業を繰り返した結果。
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ご覧の通りほぼ目立たない状態まで回復しました。
ここまでくるとホッと胸を撫で下ろす。
洗面台と睨めっこ。じれったくなる作業です。

 

ポイントはケミカル、温度、物理、時間を上手く組み合わせること。
そうすればだれにでもできる。って訳ではございません。
非常に難しい作業です。

 

消えればラッキーだと思ってください。
それくらい石材に染み込んで形成されたシミは厄介なんです。
日頃の取り扱いにご注意してくださいね。

 

 

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