キッチンステンレスの研磨
キッチンの天板に、主に素材は人工大理石・御影石・そしてステンレス。
シンクはステンレスが主流で人工大理石やホーローなども見かけますね。
ステンレスもエンボス加工・バイブレーション加工・鏡面加工・ヘアライン加工と様々な仕上げで出荷されております。
今回手掛けた研磨はヘアライン加工。
ヘアライン加工はメンテナンスがし易く、研磨も目に沿って行うので比較的楽なタイプです。
因みにバイブレーション加工はランダムな研磨模様で仕上げているので研磨も難しい。
但しヘアライン仕上げは拭きむら、汚れも着きやすく日常掃除で奇麗に仕上げるのはちょいと難しい。
モヤモヤや指紋も着きやすいです。
お皿やフライパンを引きずった縦傷や斜め傷も着き易いです。
キッチンエリアで付着する汚れは油・タンパク質の汚れ・水垢の3本柱がメイン。
まずはこれらの汚れを下処理で除去していきます。
汚れを除去する事で50%程?奇麗さが改善されるのではないでしょうか。
次に傷の深さを測定して、それに合った研磨シートをチョイスします。
粗目の研磨シートはあまり使いたくないのですが、状況に応じては必要不可欠です。
ここで一つお伝えしたいのは、縦傷・斜め傷は薄まるものの完全に消すのは困難である事。
あくまでもヘアラインに沿って研磨していくのでどうしても薄く残ってしまう。
それでも数工程作業を進める事で、随分と改善はされていきます。
簡単そうですが、慣れないと上手く整わない。
熟練の知識と技術が無ければ安易に手を出さ無い方が無難です。
それと注意すべき事が一つ。
お客様のご相談で多く寄せられる案件が、ご自身で水垢を落とそうと思って
「市販の酸性洗剤を使用して黒く焼けたようになってしまった」「白くモヤモヤが残ってしまった」などと言うトラブル。
今やインターネットで検索して水垢を除去する方法や、洗剤のピーアールが簡単に見つかりますがそのまま鵜呑みにしては危険です。
現場の材質、傷の深さ、汚れ具合、どのようなシチュエーションで、どう対応していくかを考え、そこでベストな工程を組む訳で、全く同じ容態はほぼ皆無に等しいのです。
後は理想の仕上げで引き渡す事。
理想の仕上げとは出荷当初に近い状況で引き渡す事。
お客様の要望であれば話は別ですが、全く別物にしてしまう事はしません。
ヘアラインでも出荷当初の番手見たいなものがあって、それに近い質感で仕上げるのがベストなのです。
異常にツヤツヤ・テカテカにしてしまっては元の状態にかけ離れてしまいますね。
なので当店ではリクエストがない限り極力その様に仕上げます。
油・タンパク質の汚れ・手垢・水垢を除去して研磨処理を終えた画像です。
作業前の画像と比べてもクスミが消えてナチュラルに仕上がった感じですね。
日頃使われるキッチン。
やはりストレスなく落ち着きのある質感が良い感じです。
傷を着けたくない!と思う気持ちは皆様同じ心境ですが、使っていくとどうしても傷は入ります。
それでもメンテナンスは何度でも可能でございます。
10回、20回磨いてもステンレスはへっちゃらです。
年に一回でも10年、20年掛かるわけですから。
交換するには高額な費用が掛かる新築時に近い状態に戻したい。
ハウスクリーニングや研磨作業は贅沢に感じるかもしれませんが、素材を長く活かしたいと思うお気持ちがあれば比較的リーズナブルな予算かと思います。
中古物件を購入されてメンテナンスを希望の方、リフォームしたけど「この部分」はクリーニングで済ませたいと思う業者様。
年間を通して多くのご依頼を承っております。
是非ともBRワークスにご相談くださいませ。